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コンサルで得られるものと得られないもの

コンサルティング業界は、働いた経験のある人、もしくは働いている人から情報を得られる環境にある人以外には、実態はよく分からないものです。

よく分からないからこそ、コンサルティング業界に入りさえすれば

・どこでも通用する成長が得られる
・グローバルな規模で活躍できる
・大企業をハンドルできるだけの力と権威がつく

といった、根拠のないイメージが先行してしまっているように感じます。

それは、コンサルティング業界全体にとっては、優秀な人材を確保するという目的には非常に効果的ではありますが、
その実態について、外資系のコンサルティング業界で長く働いてきた方の意見を聞いたのでまとめてみました。

まずはメリットとして、

・タフな環境(労働時間・重度のプレッシャー)のため、スキルアップのみならず根性がつく。

・特に外資系のカルチャーとなっている「Up or Out」の環境の中、勝ち残り続けた者には周囲からの尊敬と輝かしいキャリアが待っていることが多い

・ロジックを整理する能力、効率的にコミュニケーションをとる能力は物凄く高くなる。ただし元来その分野で適正のある人しか採用していないも事実である

・退職者の母数が多いことから、ファーム卒業生のネットワーク(アルムナイ)が大きく広がっており、卒業後はビジネスの人脈として重宝することが多い。



では、逆に得られないもの、デメリットも理解しておこう。

コンサルティングをしていると経営を理解できるという幻想を抱きやすい。一通りのことを覚えるには確かに手っ取り早いが、だからと言って実業側に行ってうまくいくかというと統計的にそうでもない。多くのコンサルティング出身の経営者が認めているが、コンサルティングと実業には確実にズレが存在する。

・一般に離職率が高く、特に外資系ではその傾向が顕著である。そうなるとコンサルタントとして一番大切なノウハウをしっかり得る前に退職するケースが非常に多く、一見輝かしい経歴に見えても実力が伴っていないことが多い。離職率の高さは公表されていないが、年間10%を下回ることはまずない。

・労働時間が長く、体力とメンタルタフネスがないとなかなか続かない。週に2,3度しか家に帰れないことや、徹夜が何日も続くことに耐えられない人は生き残れない。

コンサルティングファームも組織的に成熟してきたところもあり、分業が進んで以前ほど個人のスキルに依存することが少なく、そのため一人一人はタフでなくなっている。その分、働いても総合的な実力がいまひとつのまま成長せずにいるケースも多くなった。



ファームによって多少の差があるものの、以上のことは長年コンサル業界で働いてきた方からの言葉なので真実味は高いと思います

もし何か自分在りの仮説や、気になること、これは違うのではないかと思うのであれば、現役のコンサルタントの方に聞いてみると良いでしょう。GOODFINDでは下記のセミナーを開催しますので、プロフェッショナルファームの現役コンサルタントの方に直接聞いてみると良いでしょう。


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