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時代の流れを読む~マクロの視点を持つ

時代の流れを読むときに大切なことは、大きな視点で物事をとらえることである。
そのためには普段からこれまでの流れ、今後の時代のあり方など大局観を持って把握し、その中で日々の情報を位置づけ自分がどうするべきかを意識しておく必要がある。

 

まずは『時間』を長いスパンで考えてみることである。
「世の中の大きな流れ」は歴史的な流れの中での過去、現在、そしてそこからつながる未来を考えることが重要である。人間の常識というものは一般に過去の事柄の結果であることが多いため過去の事実からの帰結に過ぎない。一方考えるべきは未来であり、過去の帰結だけを頼りにして静的に物事を考えると新しくできてくる仕組みを見誤る可能性が高くなる。
例えば中世に戻れば世界の海はオランダとイギリスの戦いであった。その時にはオランダを中心とした貿易は栄えていたが、のちにイギリスにとって代わり、さらには第一次世界大戦を期に、覇権はアメリカに移っていった。もしオランダが強い時代にそこだけに事業をかけたとするとその後に成功する確率は低くなる。

 

次に『空間』を大きな枠組みで考えてみる。
具体的には世の中の流れを見るにあたり、日本国内だけでなく世界全体の中での日本なり、自分の立ち位置を考えることである。

今更ながらグローバルという言葉が世の中を騒がしているが、高度成長の時から日本は輸出で技術や産業を伸ばす構造があり、それでも一部の人々以外は海外に行くことが少なかった。それが最近では国内市場の成熟化、人口減少による市場の伸び悩みなどにより、これまで以上に海外に出ていくことが必要になっている。加えて発展途上国と比較して、製造並びに労働賃金が高くなり、海外からの輸入品の増大、外国人アルバイトなどの増加で産業のみならず生活の一部まで海外との接触が多くなっている。

このような中で如何にして、日本人としての存在価値を出していくべきか、どうやって企業として賃金の安い国々と戦っていくか。
そういう視点で物事を見始めると直近のミクロな悩みなど取るに足らないことに思えるかもしれない。

視野を高くし目標と高い志を持って進んでいくことは、何をするにも大切であるように思う。

。。。2015/1/13