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今後HR(人事)の世界で起こること予測

【!長文注意!】 

最近仕事がら、多くの方に今後のHRについて聞かれるのでまとめました。

これは予測ですので全部が絶対あっているとは思わないでください。また内容についてのご意見いただけると大変ありがたいです!

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(写真はHyderabad国際空港) 

<目次>

 ・すでに起こっている変化

・これから急激に起こる変化

・個人のキャリアで考えること

・採用側(法人)でおこること

・最後に

 

 

◆すでに起こっている変化
・新卒から給与の差が出る

・入社後数年間で年収の差が倍以上になることが珍しくなくなる

(例。外資と日系、オールドとニューなど)

・給与システムが市場価値とリンクし始める
=スキルや経験により収入の差が大きくなる

年功序列型給与システムが減る

・転職が非常に多くなる

・新卒から3年で約半分が会社を辞める

・大手企業からベンチャーへの転職が増える

・大手からベンチャーへの転職は景気が悪くなると逆流する

・中途が優遇され、新卒の相対価値が落ちる

・職場の外国人が多くなる

・英語の職場が増える(急ではない)

・それに従い英語ができる人の価値が上がる

・外国に働きに行く人の割合が増える

・ITツールをつかえるかどうかで大きく変わる

・就活が多様化し学年関係なく内定が出るようになる

インターンシップの形態が変化する(内容、期間、時期)

・オンラインでのエージェントが増える

経団連の就活ルールがますます意味をなさなくなる

・大学の1,2年生が米国などのように職業経験のためのインターンに行き始める

・無意味なESや自己PRがなくなる

スキルアップのためのダブルスクールが多くなる
(語学、プログラミング、会計、デザイン、、)

・地方へのアウトソースが多くなる

・在宅勤務が増える

・出産後の職場復帰がやりやすくなる

・休暇を取る人が多くなる

・地方と都市部の就職情報格差が縮小する

・紙のESなどが激減する

・日本国内の労働力不足はあまり解消しない

・しかし一般の賃金は上がらない(国外要因によるインフレを除く)

・採用、転職などほぼオンラインで大部分が完結する

・最終面接だけはオフラインで行われる

・経験とスキルを持つシニアと女性を取り合うようになる

・新卒の学生は全体としてはどんどん保守的になる

 

◆これから急激に起こる変化

年功序列が死語になる

・それに伴い賃金、評価制度が大きく変わる

・給与と人材の市場価格がリンクする

・人事コンサルの仕事が多くなる

・在宅勤務/リモートワークが多くなる

・副業OKは当たり前になる

・プロジェクト単位で専門職の派遣が増える

(一般の派遣と異なり専門性と単価が高い)

・大手ブランドよりも小さな会社を志望する人の割合が増える

・クロスボーダーの働き手が多くなる

・業界間の給与差が大きくなる

・AIエージェントが出現する(ただし機能は限定的)

・社会全体がオフラインからオンラインにシフトする

・シニアの働き手が多くなる

・スキルや経験の高い人の仕事の自由度と、そうでない人の差が生活面で大きくなる

 

 

◆個人のキャリアで考えること

・専門性が重要になる

・学校での勉強が大切になる

・暗記の知識より基本的な「読み・書き・計算」の重要性が再認識される

インターン経験を就活時に聞かれるようになる

・就職後も定期的にスキルのアップグレードが必要となる

スキルアップのためのスクール(オンラインを含む)に通うようになる

・転職エージェントのお世話になることが多くなる

・プログラミングができなくともITツールが使いこなせる必要がある

・資格や知識などの”ハードスキル”より、発想力、リーダーシップのような”ソフトスキル”が重要なる

・オフラインの転職エージェントの数が減り淘汰される

・オンラインとは別にオフラインのメンターのような存在が必要となる

・世の中の技術系労働者の割合が高くなる

・ITに弱い会社が目立って少なくなる

・企業のグローバル展開で勝ち負けがの差が目立ってくる

・企業の統合が起こり会社の数が減る

アメリカ以外の外資系、特に中国系資本が増える

・企業統合やM&Aがさかんになり企業の数とトータルな従業員の数が減る

・ミドル以降の失業者が多くなる

・ミドル以降の平均賃金が大きく下がる

・付加価値の低い仕事の賃金が下がる

・リーダーシップ、海外経験、職業経験(起業を含む)、ITスキルを持った人が優遇される

 

◆採用側(法人)でおこること

・あまり意味のないESや作文程度の自己PRがなくなる

・ESの提出の代わりにビデオメッセージを送るようになる

・少し時間がかかるが1次、2次くらいの選考スクリーニングはAIが行うようになる

・個人へのアクセスはネットの発達により楽になる

・地方や海外などアクセスのよくない場所に人材をより求める

・一方候補者をグリップ(魅力付け)することがより重要になる

・採用力の差が企業力の差に直結する

・候補者のポテンシャルを見極める人事担当が重要になる

・人事部の力が強くなる

・人事経験の求人が増える

・沢山採用しても社員がすぐやめる会社は成長しない

・どの会社もChiefHuman(Talent)Officerの職が一般的になる

・社内での人事教育/制度が大変重要になる

・海外、地方との連携が必要になる

・IT化して簡単に応募できる会社がうまく採用する

・企業ブランディングが大切になる

・福利厚生、社内研修の意味が重要になる

・外国人をうまく使う企業は業績を伸ばす

・ただし多くの企業は外国人の採用はするがだいたいうまくいかず暫くして完全にやめる

 ・企業年金個人年金のシステムの整備が進む

 


◆最後に

・スキルの高い転職エージェントとそうでないところの差が大きくなる

・AIはそれほど万能ではないことがばれる

・結局、人事の世界はシステムにならないパーソナリティ(個性)のようなものに最後まで依存する

・保守的に旧システムを守ろうとする人と、新しいシステムを作ろうとする人の対立構造が強くなっていく