Goodfind講師ブログ

次代を創るビジネスリーダーのためのキャリアサイトGoodfind

就活に役立つ時事問題「TPP」

はじめまして。見習い中のインターン&就活生のTです。

今回は、「就活に役立つ時事問題」というテーマで記事を書かせていただきます。
選考で時事問題が取り上げられることは良くあります。
例えば、GDのお題で「○○の是非について論じてください」や、面接で「最近気になっているニュースは?」といった具合に。そこで、これから数回で、注目の時事ニュースを簡単にまとめて今後の選考に活かしてもらおうと思います。

記念すべき第1回のテーマは「環太平洋経済連携協定TPP)」です。
2月23日(木)のニュースでも、政府がTPP参加への事前協議を行ったと話題になっていますね。(毎日jp記事http://mainichi.jp/select/biz/news/20120224k0000m020061000c.html 
データ取得日2012年2月23日)
経済に大きな影響を及ぼし、私たちの生活をがらりと変えてしまう可能性を持つこの協定について簡単にまとめました。
以下、重要語を確認したうえで、TPP参加のメリットとデメリット、今後の展開という流れでみていきましょう。

(1)重要語
 まずは、重要な語句を確認していきます。
FTA(Free Trade Agreement):特定の国や地域間で、関税などを削減、撤廃して貿易の障害を取り除く協定。
EPA(Economic Partnership Agreement):モノの貿易だけでなく投資や労働力の移動、知的財産の保護などを含む幅広い経済活動の拡大に関する協定。
TPP(Trance Pacific Partnership):太平洋を囲む多国間で経済活発化を目的に結ばれたEPAの一種で、原則的にあらゆる分野の関税撤廃を掲げている。
交渉参加国は米国、ペルー、チリ、オーストラリア、ニュージーランドシンガポール、マレーシア、ベトナムブルネイ、カナダ、メキシコ、日本の計12か国。

(2)TPPのメリット・デメリット
どのような論点で、TPPの交渉が進められているのでしょうか?
一般的に論じられているTPPの主なメリットとデメリットから考えてみましょう。
◎メリット
・輸出競争力の維持と向上:輸出に関税がかからなければ、TPPに参加していない国の製品よりも有利な立場で貿易をすることが出来ます。また、TPPに参加している国とは同等の立場で輸出をしていくことが可能になります。
・アジア諸国との連携強化:日本国内の市場が縮小する中で、新たな市場として魅力のあるアジア市場。これらの国々と経済的に連携することで、グローバル展開が容易になるなどのメリットを享受できます。

×デメリット
・安価な製品の流入によって国内の競争激化:無関税の多くの製品が流入することで、国内の産業構造や変化し、日本企業が不利になる可能性があります。
・農業分野での国内保護と輸入品への不安:国内農業は、高い関税によって守られている部分がありますが、TPPによって安い農作物が入ってくることで、競争力を失い農家が衰退していく可能性があります。また、多くの輸入農作物は、農薬や遺伝子組み換えなど、安全性の面でも不安な部分が存在します。

 
(3)今後の展開
TPPについては、上述のメリット・デメリット以外にも多くの論点、様々な議論が存在します。個別品目を詰めていく段階で、国内からの反発も予想され、動向が読めない部分もありますが、着々と協議は進んでいます。
今後の動きは、要チェックですが、現状を踏まえて自分なりの考えを持っておくことも重要になります。
以下サイト等を参考にしながら、周りの人と議論してみてはいかがでしょうか?

・全図解ニュース解説『TPPについて知る!』(http://ow.ly/9a1ES)
NHK解説委員室(http://ow.ly/9cgxg)
・WEBRONZA『政府試算から考えるTPP』(http://ow.ly/9cgnm)
・外務省HP(http://ow.ly/9cgUM)
亜細亜大学教授石川幸一『TPPの概要と意義』(http://ow.ly/9ch6q)
(以上データ取得日2012年2月21日)