セミナー講師のOです。
10/27から約1週間、東南アジアのインドネシアに行ってきましたので簡単ですが現地での様子についてお話しします。
まずインドネシアの国のfactからご説明すると、人口は約2.5億人で日本のほぼ倍近くあります。
GDP: $850B(+6.46%) $5900B(-0.7%)
Population: 246M 127M
Birth Rate: 2.19 1.27
Unemployment Rate: 7.1% 5%
Inflation Rate: 5.36% -0.28%
首都ジャカルタには海外のいろんな企業が進出しており、日本からもコンビニ、ファーストフードをはじめ、小売りやECなども展開中です。
それ以外での定性的な特徴としてはイスラム教が普及しており、毎日定期的にお祈りをする習慣が広く浸透していて豚肉とアルコールは取りません。
また女性は布で髪を中心に隠す習慣があり、街中でもこれはわりと徹底しているようです。(近年の若者は変わってきています)
今回はインドネシア大学とバンドン工科大学という同国でもトップレベルの2つの大学に行き技術系の学生を中心に会ってきました。
2つの大学では日本の印象が非常によく、多くの方に温かい歓迎を受けました。これは日本メーカーなどが自動車やバイクを中心に高い評価を受けている結果であり、そういう点で、技術と品質にこだわった先輩達の偉業に感謝せずにはおれません。
(トヨタさん、ホンダさん、ありがとうございます!)
就職の状況は日本ほどガツガツしておらず、一般に大学生も卒業の前後でインター ンを通じて就職を考え、特に進路がなくてもあたふたしていないというのが現状です。
通常は6月ぐらいに卒業する大学や学部が多いのですが、結構フレキシブルで、6月卒業の学部でも単位が揃ってから、その後に卒業ということが普通にあります。
卒業前後で就職先を探すわけですが、世界の有名企業は多く採用を行っていますが、枠はそれほど多いわけではないので有名大学を出ただけでは世界の有名企業には入れません。外資コンサルや外銀なども当然採用をしていますが、1社あたり数名という超難関なので、なかなか試験に通過してそこにはいるのは難しいようです。
一方他の雇用口についても、それほど多くの好条件の採用枠がないため、卒業後もしばらく、職についていない人が多々見受けられます。それでも特に焦っていないで、普通に職を探しているところが日本との違いでしょうか。
採用に当たっては、いくつかの面談などののちに数か月程度のインターンを行い、そこでの評価によって、正規雇用へと移るプロセスです。
大学生へのヒアリングとした範囲においては、日本への関心は非常に強く、是非インターンに参加したいという学生はたくさんおりました。
実際に日本でインターンに呼び、雇用するには文化や習慣の違いなど超えないといけないハードルはありますが、たとえばITエンジニアなど日本語を必要としない職種で、やる気があるのであれば日本に来てでもなんとかなるような気がしています。
インドネシアの大学生は極めて真面目で、勉強もしっかりしており、また宗教の教えを厳しく守っていることなどから、非常に道徳もしっかりしていると思います。
また経済が非常に高い割合で成長しており、人々の目も海外へ向いていることから、可能なら彼らがいろいろ経験する機会を得るお手伝いをしたいと思います。
今回はバンドン工科大学で、Guest Lecturerとして講義をしてきましたが、彼らのグローバルなキャリアやビジネススの展開については非常にハングリーであり、質問は絶え間なくきて、また講義前後におこなった集団面接には多くの人が参加してくれました。
是非このうちの何名かが日本をはじめ、世界で活躍する人材になれば大変嬉しいです。