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「キャリア」って結構長い!

織田は若い方からシニアのエグゼクティブまで多くの方と日々接していますが、今でも大きな気づきがたくさんあります。
現在58歳なので周囲を見渡せばそろそろ定年が見えてきて、キャリア全体がある程度現実の姿として見えるようになってきました。

素直な感想としてはキャリアにはいろいろなパターンがあり、一つの成功ストーリーにまとめにくいなと思います。
この文章を読んでいる多くの方は、キャリアってこうやったらうまくいく!というヒントを求めてきている人が多数いることは自覚していますが、人の顔や性格が様々であるように生き方やキャリアも様々なものがあると考えるのが自然です。

そういう中でも世の中で働き始めてから20年、30年たってくると、ある人は非常に良い人生だったなとか、ある人はたぶん自身の希望とは少し違った人生になったな、などの結果を身近に見ることも多くなりました。

その結果は以下に記事にしていますので、よかったらご覧ください。

 

<大学卒業後30年たって気づいたギャップと発見 織田のブログより>
https://goodfind.hatenablog.com/entry/2020/11/21/161549


さて、本題に入るとキャリアを考える場合には今いる自分の位置や次の職場や仕事ではなく、少し長いスパンで考えて多少なりとも計画性を持たせることが大切です。

人生の長さを考えてみれば、日本人の平均寿命は世界で最も長い部類で現時点では
男性で81.47、女性で87.57となっています。(厚生労働省、例話3年簡易生命表より)

少子高齢化は今後もしばらく続きそうで、年金の支給開始時期も遅くなることが予想されます。

それに加え国内の労働力不足もあり定年時期も少しずつ上がり、最近では65歳定年の会社も増えています。現時点でも大学の先生や会社の役員の定年は70歳であるところもあり、今後は一般の会社員でも70歳くらいまで働く選択肢を残すところは増えてくると予想されます。

そうなると新卒から数えて約50年くらいのスパンでキャリアを考えるということになります。

 

50年って実際長くないですか(笑)?

 

その50年という長さの中で、世の中や自身の変化も非常に大きく、例えば残念ながら若さは永遠ではなく(少なくとも現在の科学では)、卒業時の計画どおりに50年間がすすむということもなかなか難しいことだと思います。

50年は長いので、少しわかりやすく以下の3つのフェーズに分けて考えてみると特徴がつかみやすいと思います。

 

(1)「開発期」 方向を見つけ基礎を付ける時期 *20代ー40歳
(2)「発展期」 基礎から伸ばして生かす時期 *40-60歳
(3)「充実期」 新しい生活スタイルで働く時期 *60歳-

 

それぞれの時期でライフイベントはあるでしょう。例えば最初は就活して就職する。初めて会社に属して働くという時期です。
それから結婚とか子供ができるとかもあるかもしれません。または住む場所が変わり全く違った生活を送ることもあるでしょう。

もしかしたら途中でケガや病気になることもあるかもしれませんし、親の介護とかで行動の制限が多くなることも考えられます。

未来に対しては見えない部分が多いものの、大局観を持ては、はずれなさそうな事実もあると思います。

 

例えば

 

少子高齢化はどうやら文明の進化と切り離すのが難しい
・グローバリゼーションは進みそうだが、外国が嫌いな部分も残る
・年齢が上になると地位か給与も上が望ましい
・人間は年を経るに従い新しいことは覚えにくくなる
・世の中の変化は情報が共有されるIT時代では加速する
・AIとかITとかはもっと普及しそう
・キャリアとか仕事も海外との競争が激化しそう
・・・

 

キャリアを3つの「開発期」、「発展期」、「充実期」と分けましたが、直近関係ありそうな一番最初の「開発期」についてお話すると、ここでの活動によりその後の様子が大きく変わるので、当たり前ですが非常に大切です。

特に新卒は良くも悪くも非常にキャリア全体に影響があり、最初に白紙状態で吸収したことは多くの部分が残ります。

 

例えば私、織田は90年代初期に外資コンサルに新卒で入りましたがまさに今でいう”ブラック”状態で、しかも生半可でないブラックホールのようなブラックで毎週徹夜があり、一晩中パワハラがあり、昭和の時代の中でもかなりひどい部類の環境でしたが、でもそのおかげてストレス耐性やビジネスパーソンとしての筋力や持久力がついたのも事実です。

参考までに、現在のコンサル会社はこの当時と比べると真っ白なくらいホワイトです(笑)。


この「開発期」においては以下のことがあると、その後の成長につながりそうな要素を挙げてみました。ちなみにですが1社目でうまく伸びた経験のある人は、その後も高い成長曲線を続けることは経験上多いと思います。

 

*以下は全部勧めるのではなく「すごく成長をしたいのであれば」という条件での話です。
*あくまで個人的観察による意見で別の見方やパターンも存在します。(織田の周りの話です)

 

1)きつい経験 *限界は思っているよりもっと先にある
2)多くの失敗 *失敗は失敗で終わらせない
3)成功者を間近で見て真似る *いなかったら会いに行く
4)専門性を見つけて磨く *動機も必要、器用貧乏にならない
5)場所を変える *”景色”が変わる
6)組織でぶっちぎりの1番になる *安易に転職で逃げない

 

正直言うと非常に残念ながら現在の日本には、成長しざるを得ないような厳しい職場はあまりありません。背景としては若者の労働力不足と先進国特有のハングリーさの欠如(仕方がない)はマクロ環境として避けられない状況であり、だからこそ個人としての目標や動機が成長を決める重要な要素になります。

 

この日本の状況と対極的な世界を見てみるなら、例えば人口大国の中国やインドではあれだけ優秀な人が沢山いますが、良いポジションにつける人はほんの一部で、それをめぐり過酷な競争が繰り広げられています。

 

またアメリカなどの先進国でも外から見ると華やかですが、数字の結果がすべてのウォールストリートで働く人々や、カッコいいオフィスで働く西海岸のスタートアップの社員なども高い給与に合わない成果だとすぐにでも職を失うという環境で働いています。


残念ながら現在のグローバルな環境では戦う相手は、上記の会社やサービスなので、ある程度孤立している日本の市場では守られている部分も多いものの、世界で戦おうとするとMLBアメリカの野球の大リーグ)のようなレベルの高さに驚くことになります。


ちょっとそんなビビりそうな話をしましたが、改めてキャリアの「発展期」を考えてみれば、ここは自身の投資と鍛錬の時期だと思います。まだ社会の中での自分の位置づけや、この後どのようになりたいかを探す時期でもあるので、多くの人と会い様々な情報を日ごろから集めておくことが選択肢を広げ迷子にならないために大切かと思います。


また上記で述べましたが、成長を会社や環境だけに求めてもなかなか難しいので、個人としての目標設定や動機が必要になってきます。
ぜひそういう場合は成功者の実の姿や体験を共有する機会に積極的に出ていただき「視座」を上げていただきたく思います。

 

<キャリアに関する織田のイベントやセミナー>

*リアル(対面)で織田見れます(笑)
◆あらゆる就活段階に対応した1日完結型企画 
【オフライン開催|2022年最後の特別企画】内定のための選考対策フルパッケージ
https://www.goodfind.jp/2024/seminar/8139
12/26(月) 18:30–20:30 会場未定(東京都内予定)
*ご友人も誘ってきてください!

 

◆理系学生が選ぶ企業の未来と、成功する理系キャリアの条件とは
https://www.goodfind.jp/2024/seminar/5247
12/28(水) 18:30–20:00 オンライン(Zoom)

 

◆ビジネスの全体像を掴む。「人気の8業界」まとめて企業分析講座
https://www.goodfind.jp/2024/seminar/5050
12/20(火) 18:30–20:30 オンライン(Zoom)