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中国のシリコンバレー”深圳”訪問記録(2025/05/25-28)

5/25-28まで7年ぶりに深圳に行ってきました。

今回は大した目的もなく、国内での対面イベントがない合間に前日にチケットとって香港と合わせて5日間行ってきました。

 

前回2018年に訪問していますが、そこから7年たって中国のハードとソフトの最先端がどうなってきたかを自分の目で見てきました。

*ここに掲載の写真は全て自分のスマホで撮影

 

◆◆深圳についての予備知識◆◆ *生成AIをベースに自分でまとめ

・深圳(しんせん、Shēnzhèn)は元々小さな漁村だったが、1980年に経済特区に指定されて以来、発展を遂げ「中国のシリコンバレー」へと変貌。

 

・1980年の経済特区指定以降、外資誘致のための税制優遇や経営自主権の保障など、さまざまな優遇政策により、多くの外国企業が進出し、工業、商業、金融業などが急速に発展。

 

・ファーウェイ(HUAWEI)、テンセント(Tencent)、DJIなど、世界的に有名なハイテク企業の本社あり。特に電子部品のサプライチェーンが発達しており、新しいアイデアが短期間で製品化される「中国のシリコンバレー」である。


・AI、5G、ロボット工学、バイオテクノロジーなどの最先端の分野で技術革新が進んでおり、スタートアップ企業が非常に多い。官民協力して未来を見据えたAIなどの技術発展が活発。

 

・わずか40年で人口が急増し、平均年齢が32歳と非常に若い都市。国内外から多くの若者や起業家が集まり、活気あり。

 

・高層ビルが立ち並ぶ近代的な都市景観が特徴で、SF映画のような未来都市の雰囲気がある。同時に、多様なショッピング施設、飲食店、テーマパーク、歴史遺産なども存在し、多様な側面を持つ。

 

◆◆全般的な感想◆◆

 

空港に降り立った瞬間から、近代化した雰囲気が伝わります。入国審査も用紙への記入はパスポートを機械で読み込んでプリントアウトした物に少しだけペンで書き加えて提出します。

若いお姉さんが非常に親切に一人一人に対応していたことが印象的でした(まるで日本みたい)。

 

ざっと見た範囲で、以前(2018年)との差分は以下の通りです。

 

<7年で変わらないもの>

AlipayとWeChatPayが中心の決済システム *一応現金も使える(カードNGも多い)

・生活インフラはキレイで快適(かつ安い)

スマホ中心のサービスの充実(宅配、シェアバイク、スマホ決済、、)

・きれいな高層ビルとローカルな古い街の混在

秋葉原のような電気屋街は相変わらず

・治安は全く問題がない(監視カメラが多すぎるけど。。)

・英語はあまり通じない*南山地区(工業地帯)は通じる人も多い

・物価は上海よりも少し安いが中心部は高め

 

<7年間の変化>

・電気自動車の圧倒的な普及 *タクシーと自家用車はほぼEV

・自動運転の普及

・地下鉄の路線が増えてる

・放置自転車の廃棄の山がなくなった

・香港の人が沢山来るようになった

・一時期のITバブルの勢いはなくなった

・働く人も心なしか少し元気がなくなった

・モールにはシャッターが閉まっているところが散見された

 

昨年2回ほど上海に行っているので、Alipayなどスマホを使った中国の生活には慣れていることもあり、入国時からほぼストレスのない生活を送れました。

*ネットの接続とAlipay(決済他)が使えれば、中国での生活は問題なし!逆にこれらがないと不便です。。。

 

突然行くことを決めたこともあり(笑)、出発時にはノーアポで現地でゆっくりすることも想定しましたが、中国人の知人達にWeChatで「行くよ!」と声をかけたら嬉しいことに沢山レスが来て、深圳の3日間は朝から晩までフルに予定が埋まりました。

加えて皆さんに美味しい広東料理に連れて行ってもらい、本当に感謝しかありません。



昨年、2度訪問した上海については以下の記事を参考にしてください。

(参考、Goodfindセミナー講師のブログより)

・久々の上海の記録(2024-10-04)

https://goodfind.hatenablog.com/entry/2024/10/04_Shanghai

・上海訪問記録(2024/12/23-27)ー中国の現在ー

https://goodfind.hatenablog.com/entry/shanghai-memo



◆◆整っていて便利なインフラ◆◆

 

深圳は上海などの古い街とは違った、新しい人口の経済地区であるためインフラ整備や新しい建設物などが多くあり、大変キレイな町です。

インフラも新しく作られたものが多いので、飛行場、地下鉄、道路、どれもキレイで便利です。中国では心配の多い公共トイレも地下鉄の駅なら全く問題なし!

*ただしトイレの紙はないことも多いので、ポケットティッシュは必携です

 

(空港の中、特に混んでいる様子もなく順調に入国)*ビザは30日まで不要

(地下鉄の駅の乗り換え通路)

 

(南山地区の科学館)

 

(ホテルから見た工業地帯である南山地区)

 

(シェアサイクルはとにかく便利で安い(40円から))



◆◆やはり中国のコーヒーはレベル高い!◆◆

 

昨年上海に行った時にも感じたのですが、コーヒーショップの競争が激しいせいか、非常にレベルの高い競争があるようで、どこで飲んでもあまりはずれがないです。

 

今回は”MANNER”という価格が中くらいのブランドに行きましたが、15元(約300円)のアメリカーノは非常においしかったです。ちなみにこのブランドが普及した背景として、ある店員がカスハラに対して”MANNER”というブランド名と真逆のブチ切れ動画がバズったことがあるそうです(笑)。

(日本国内での記事より)
https://www.fnn.jp/articles/-/718877



(炎上で有名になった”MANNER” coffee)



(こちらは大手になった”luckin coffee”)


他にも前回上海でいただいた”M Stand”というブランドも多く見かけ、こちらはアメリカーノ28元(約560円)とスタバ並だが高級な味わいを出しています。

スターバックスは上海の街中ほど多くはないのですが、きれいなオフィス街に行くとちゃんと目立つ場所にはありますね!

チェーンの古株にあたるluckin coffeeが店舗が多く日本で言うとドトールみたいな存在ですが、様々なブランドが乱立しており15-20元(300-400円)程度の高品質のコーヒーがいたるところで提供されています。

 

個人的な経験則の一つとして都市化が進んだ場所では、オフィスワーカーが憩いを求めて美味しいブラックコーヒーが流行るという法則があると思っているのですが、まさに今の中国の都市がそうですね。
この過当競争が、味と品質、価格が全てコンシューマー寄りになっているのが現在の中国のコーヒー戦争かなと思います。

ちなみにインドのバンガロールも最近は同様のコーヒーショップ戦争が起こっているので、愛飲家には嬉しい限りです。

 

◆◆大変美味しい広東料理と香港客の増加◆◆

 

全般的に深圳の物価は上海と比べると少し安めで、ちゃんとしたレストランに入ってもリーズナブルな値段でおいしい料理を食べられ、日本よりも少し安い程度です。

 

大変ありがたいことにお会いした現地の方々は毎食美味しい広東料理(*深圳は広東(カントン)地区)にご招待いただき、さらに有難いことにみんなごちそうしてくれて本当に感謝しかないです。

広東料理は味が日本の中華料理に近いので、日本人の好みに合っていると思います。そのせいもあり最初の2日間に食べ過ぎて3日目以降は胃がもたれてきました(笑)。

広東料理のお店に行って気が付いたのは、お店の中の半分以上が中国本土の人ではなく香港人でした。判別の仕方は服装とか振舞いなどから慣れてくると分かるのですが、明らかに香港人が沢山います。これは7年前との違いで、この深圳の後に香港に行って分かるのですが、物価差がかなり大きく、また中国本土の料理の質がよいこと、高鉄と呼ばれる新幹線が香港と深圳の間に開通し、手軽に深圳の中心部(福田地区)に来れるようになったなどの要因によるそうです。

 

参考情報として香港籍(中国本土の国籍とは別)の人は、「回郷証」と呼ばれる「港澳居民来往内地通行証(Mainland Travel Permits for Hong Kong and Macao Residents)」があると自由に中国国内に入れますが、中国本土の人は香港に行くときには手続きが必要です。

 

元々深圳も香港も広東地区で、広東語と広東料理などの共通の文化背景があるのですが、北京語の普及と深圳での外地からの人の流入により深圳ではほとんど広東語は聞かれなくなりました。でも、食事だけは広東の古来のものが残っていて、広東の人もそうでない人も楽しんでいるようです。

ちなみに香港では今でも広東語が広く話されており、その中に居ると似ている音ではありますが北京語しかわからない自分は全く意味を理解できません。

*北京語でも分かるのは半分以下です。。。

(前海の近くの広東料理店)

 


◆◆変わらぬ中国の秋葉原”华强北(Huáqiángběi)”◆◆

 

相変わらずごちゃごちゃしています。今は駐車しているバイクや自転車が多く、これは宅配や乗り捨てが普及した結果でもあります。

今でもビルの中でロボットが動いていたり、ドローンがたくさん飛んでいます。街には古い雑居ビルのようなところもあり、そういう点でも秋葉原にかなり近いものがあります。

 

 

(華強北の中心部)



◆◆電気自動車(EV)と自動運転の普及◆◆

 

街中で試しに1分間測って通過する車のEV割合を見ていたがEVが明らかに多いです。ベンツやレクサス、BMWなどの輸入車を除けばほぼ全てが中国製EVです。

中国ではEVのナンバープレートの色は緑、その他は青なので下の写真のようになっています。
ちなみにその後に行った香港ではテスラが非常に多く、人気のようでした。

 

(深圳の高中心(ハイテクセンター)、緑色のナンバープレートがEV)

 

駐車場では知人の車の自動駐車を見せていただきましたが、音声で指示して車を停めたり出したりを見せていただきました。車庫入れとか自動運転のほうが人間より上手な気がするので日本でも是非導入してほしいです。

 

深圳では上海と同様、無人タクシーにも乗れます。今回は時間がなかったので試していませんが、こちらにトヨタと共同開発する無人タクシーのレクサスに乗られた方の動画がありますのでご参考まで。

 

www.youtube.com

 

ちなみにEVについては中国は世界一進んでいますが競争も厳しく、どんどん上位の会社もつぶれて淘汰されています。最終的に残った技術もサービスも価格もよいところ会社はどこにも負けなくなり、世界でもそのままシェアを伸ばしていくことが予想されます。



◆◆進むロボティクス◆◆

 

いたるところにロボットがいて、特に自分の泊まったホテルではお掃除ロボットを毎日のように見ました

でも現在の失業率が高い状況でロボットを使うことは果たして良いことか?と思ってしまいました。中国とは真逆で人材が足りない日本こそお掃除をはじめロボットを導入すべきなのに、人材が余っている中国でこうなっているのは何とも複雑な気持ちです。

 

(エレベーターに乗ってきて移動するお掃除ロボット

(これはホテルにいた別のロボット)

 

◆◆競争が厳しいスタートアップ環境◆◆

 

知人達に恵まれいくつかのインキュベーションオフィスも訪問できました。インキュベーションオフィスは沢山あるようで、そこではまだ小さな会社が必死でもがいます。

ただし最近は以前のITバブルの時期と異なり資金調達も厳しくなり、また収益に対する投資家からのプレッシャーも強いようで、そこは大変さを肌で感じました。元々競合も多く真似たモデルも沢山ある中、企業戦士は夜遅くまで働く人も多く、このあたりはやはり深圳のままでした。

 

 

(宝华のインキュベーションオフィス

 

(前海にあるB2Bの”Aftership”社)

 

チャイニーズドリームを体現した会社もいくつか訪問しました。

ひとつはGoProと同じカテゴリーで全天球VRカメラ市場で世界シェアNo.1の”Insta360”社です。創業から10年ほどしかたっていませんが、今や世界のトップを走り、競合はもはやGoProではなくDJIとのことでした。

日本が大好きという社長さんに会いたかったのですが、ちょうど東京出張とのことで入れ替わりでいたので次回にどこかでお話を伺いたいと思いました。

 



(insta360本社、日本のドラえもんがいますね!)



もう一社はAlibabaの金融子部門の”Ant”社。私が中国で最もお世話になっているAlipayの会社ですね。いや、もはや説明不要の世界トップクラスの金融会社のオフィスはたいへんカッコよかったですね。

 


(Ant社=Alibabaの金融部門、ここでも落書きしてきました)

◆◆その他もろもろ◆◆

 

たった3日でしたが非常に多くの出会いと発見があり充実した訪問となりました。

今後深圳に行かれる方のために、つまらないですが幾つか情報をまとめます。

 

・ホテルは外資系も含め非常に安い

自分が今回泊まったホテルは南山地区のHyatt系の物でしたが3泊朝食バイキング込みで24000円くらい。朝食も種類が多く全く文句なしでした。また24hジムと無料のランドリーがあります。
ちょっと地下鉄から遠いのでシェアサイクルかDidi(タクシー)使って駅まで行っていました。受け付けの女性は英語ができませんでしたが、翻訳アプリを上手に使うので問題なしです。

 

UrCove By Hyatt Shenzhen Nanshan Science and Technology Park
(深圳南山科技园逸扉酒店)

 

(南山地区の今回宿泊のホテル)*個人的には5つ星でコスパよし!

 

・英語は基本通じない

東京と同じレベルに思えます。しかし若者は普通に翻訳アプリを使うリテラシーがあるので、全く問題ないです。

 

(チェックインの時の会話より)

・地下鉄は張り巡らしてあるが、駅間の距離が遠いのでDidi(タクシー)かシェアサイクルが必要

自転車で走ってみて分かったのですが、結構町は広いです。行った時はまだ5月で気温も25度前後だったので自転車でも良かったですが、亜熱帯の夏はもっと暑くなると思いますので車を利用することが多いと思います。

地下鉄は距離によりますが、だいたい3-6元(60-120円)くらいで安いです。タクシーも300-800円くらいに収まるので安いです。決済は基本AlipayまたはWeChatPayを使いますが現金でもOKです。ただしタクシーの場合相手にお釣りがないので、1,2,5元くらいの小銭を用意しましょう。

 

(地下鉄路線図、まだ建設中も多い)

 

・深圳は親切な人が多い?

気のせいかもしれないですが、空港の入国審査、地下鉄でいろいろ聞いた人、ホテルの受付の人(タクシーも呼んでくれた)、現地であった人、みんな日本並みのおもてなしでした。

若い人が多いから?教育水準が高い人が多いから?外国人が多いから?元々そういうもの?理由は分かりませんが、大変居心地はよかったです。

 

・食事や生活など二重構造(格差)ぽいものが存在する

新しい産業の南山地区や西側のビジネスエリアとローカルでは明らかに食事の価格、街の様子などが異なります。本当はもう少しローカルも体験したかったのですが、次回にお楽しみにしたいと思います。

(香港に出国する場所の羅湖(ルオフー)のローカルモール)

 

・シェアサイクルは便利だが、歩道を走る電動バイクが沢山いるので注意!

 

・治安は全く悪くない

というよりあれだけ監視カメラが沢山あるのを見ると普通の人は犯罪しないです。

 

・現金は受け取ってくれるがおつりがないので注意!

基本はAlipayまたはWeChatPayです。日本を出国するときに設定しておけば現地についてすぐ使えるので便利です。これがあれば現金は全く使う必要はありません。

 

・ネットが使えないと非常に不便

確実なeSIMまたは物理SIMを確保しましょう。

 

・コンビニが沢山あって便利

ローソン、ファミマなど至る所にあります。

(ローソン、売っている物は日本とほぼ同じ)

 

・割と日本から近い

名古屋からは行き4時間半、帰り4時間です。東京からはプラス30分で行き5時間、帰り4時間半なのでさっと行けますね!
今回深圳航空で行きましたが特に問題なしでした。ちなみに名古屋から深圳まで片道約26000円でした(前日に予約(笑))

 

・香港の隣なのでそこ経由でも行ける

香港のほうが便が多くチケットも安いものが選べます。香港と深圳の移動は、陸路と海路がありますが1時間程度です。
今回は深圳に入って、そこから香港へ行き、そこから帰国しました。

・昨年の2024年11月から2025年12月31日まで、日本から中国に入国する場合、30日以内の滞在であればビザは免除されています。ですので今回のように、ふらっと気ままに行くことができます。(来年以降は?ですね)

 

だらだらと備忘メモもかねて沢山かきましたが、今回あまりに急で短い滞在だったので、また近々行こうと思います。