10年後とか20年後にどこの会社が繁栄しているかなんて誰もわからないでしょう?5-10年ぐらいであれば現在の状況からある程度推測することはできますが、それ以上先なんてタイムマシンがない限り無理です。
「これまでの優秀さ」 と 「これからの優秀さ」
「これまでの優秀さ」と「これからの優秀さ」は本質的に大きな違いがある。
*写真のSteve Jobsさんと本文とは直接、関係はありません。
「腸は第2の脳である」
腸内細菌の専門家と先日お話する機会がありました。私は理系出身の運動オタクなので健康系の知識には関心があり、非常に役立つお話をいただきとても実生活に役立つと思いました。
「将来有望な分野や業界は?」 (キーワードその1「食」)
このように新しいニーズがあるところには、イノベーションが生まれる機会がり、それは何も技術だけで解決するわけでもありません。
「本当に食料が足りなくなると困る!」という状況なので誰かが何か新しいことを発明しないといけない状況では、新しい知恵がうまれ実現する余地がたくさんあります。
そのように考えれば、将来不安だからそれを避けて生きるのではなく、それを積極的に解決しようと心がけるところに新しい挑戦とイノベーションが生まれ、それで人類は進歩していくのだと思います。
それはそうと、今日は七夕ですね!
空を見て新しい世界を想像しながら、未来を作る夢を見てみてもよいのではないでしょうか。
。。。(2015/7/7)
時代の流れを読む~マクロの視点を持つ
時代の流れを読むときに大切なことは、大きな視点で物事をとらえることである。
そのためには普段からこれまでの流れ、今後の時代のあり方など大局観を持って把握し、その中で日々の情報を位置づけ自分がどうするべきかを意識しておく必要がある。
まずは『時間』を長いスパンで考えてみることである。
「世の中の大きな流れ」は歴史的な流れの中での過去、現在、そしてそこからつながる未来を考えることが重要である。人間の常識というものは一般に過去の事柄の結果であることが多いため過去の事実からの帰結に過ぎない。一方考えるべきは未来であり、過去の帰結だけを頼りにして静的に物事を考えると新しくできてくる仕組みを見誤る可能性が高くなる。
例えば中世に戻れば世界の海はオランダとイギリスの戦いであった。その時にはオランダを中心とした貿易は栄えていたが、のちにイギリスにとって代わり、さらには第一次世界大戦を期に、覇権はアメリカに移っていった。もしオランダが強い時代にそこだけに事業をかけたとするとその後に成功する確率は低くなる。
次に『空間』を大きな枠組みで考えてみる。
具体的には世の中の流れを見るにあたり、日本国内だけでなく世界全体の中での日本なり、自分の立ち位置を考えることである。
今更ながらグローバルという言葉が世の中を騒がしているが、高度成長の時から日本は輸出で技術や産業を伸ばす構造があり、それでも一部の人々以外は海外に行くことが少なかった。それが最近では国内市場の成熟化、人口減少による市場の伸び悩みなどにより、これまで以上に海外に出ていくことが必要になっている。加えて発展途上国と比較して、製造並びに労働賃金が高くなり、海外からの輸入品の増大、外国人アルバイトなどの増加で産業のみならず生活の一部まで海外との接触が多くなっている。
このような中で如何にして、日本人としての存在価値を出していくべきか、どうやって企業として賃金の安い国々と戦っていくか。
そういう視点で物事を見始めると直近のミクロな悩みなど取るに足らないことに思えるかもしれない。
視野を高くし目標と高い志を持って進んでいくことは、何をするにも大切であるように思う。
。。。2015/1/13
実際のところ「キャリア」って何?
今も昔も「キャリア」については、多くの人の関心の中心であり、いろいろ言われることがあるけどいったんなんだろうか。
非常に一般的に言うなら「キャリア」=「企業ブランド」というイメージを持つ人が多いのではないだろうか。
「**に就職しました!」
「よかったね!**ならこれからでも大丈夫だ!」
・・・
こういう会話を大人の中でもよく耳にすることがある。はたして、この会話にどれだけの真実があるだろうか?
「就職=企業選び」はある意味間違いではないが、終身雇用の前提を持つ人にとっては、企業を選んだ段階で、キャリアについてもう考えなくてもよいとある程度思っているのではないだろうか。
いつぐらいからかは忘れたが、最近は有名な企業のリストラ話は、ニュースで見ても誰もびっくりしなくなった。なのに「**だから大丈夫?」というのは、冷静に考えるとおかしい。
「キャリア」については、職業柄セミナーや国内外の大学の講義も含めいろいろなところで話す機会を持っているが、客観的にこれがキャリア論でこのポイントさえ押さえておけば問題がない、というものは残念ながら存在しないと思う。
当然のこととして個人の個性や能力差が非常に大きい分野なので、すべての人にグローバルキャリアとか「UP or OUT」の方針で働けというのはナンセンスです。
少々前になるが、日本でも欧米型の成果主義を導入した企業は多かったが、実際に今も残っているところはそれほど多くない。職業には合目的な目標だけで解決できるものではなく、分野や生活習慣も含め多様な要素が、基準が設定された業績だけで判断されるシステムとは相性が合わない部分があるのは当たり前である。
職業にはいろんな要素があり、合目的な結果を出すことは共通のルールであるが、その範囲や度合、ペースや進め方には差があってしかるべきである。
社会や国家全体としてみた場合には、もう少し事情は複雑になり、雇用の創出、産業の育成、安定した社会の醸成というコミュニティ全体としての最適化という視点も必要である。
原点に戻れば、非常に教科書的な見方ではあるが、「職業」には以下の要素から考えるべきである。
(1) 収入(生活の基盤として)
(2) やりがい(個性や能力の発揮)
(3) 社会貢献(人間の欲求と社会的生き物として)
それ以外にも、社会的なステイタス、つまりカッコよさとか、家族や地域とのつながりという面もあるだろう。
また必ずしもポジティブな面だけでなく、自分がやらないと家業がつぶれるとか、自分の意思とは関係なく、諸事情によってその職業を選択しているケースも世の中にはたくさんあると想像される。
最近はこれらに加え「親や近親者の希望」という要素もあるようである。特に新卒の場合、親がここはよくて、ここはダメというケースが多く出ており、反論を恐れずに言うなら、その親の認識は過去の常識に照らしたものであり、指摘は必ずしも正しくない。
そういう意味では親ももう少し勉強しないと時代遅れになり、周囲に悪い影響が及ぶことも考えられる。
そういった中、私がセミナーや講義で「キャリア」について話す時のポイントを要約すると以下のとおりである。
(1)キャリアは人生のトータルで考えるべし
新卒の場合20代前半から始まり、70歳ぐらいまで考える。全部で40-50年間、キャリアの本当の悩みは、40歳を超えてから切実になってくる。
(2)企業と個人を分離して考える
企業名ではなく、自分の価値観と能力で「職種」を選ぶべし。
(3)最初のうち(40歳ぐらいまで)に成長できる環境を選ぶべし
若いうちは自分の将来のために投資する。前半のキャリアでの実績や実力で、後半のキャリアが大きく変わる。
(4)大きな世界観を持つべし
できれば世界の中での自分の位置づけを意識すべし。また、業界、企業分析は必要以上にやりすぎない。また、過去の常識で判断しない(終身雇用、総合職優位などの幻想を捨てる)。
最初の企業選択、つまり新卒での就職の場合、社会での経験や知識の不足があるのでいたしかたないところであるが、ほんのわずかな知識を、非常に主観的な判断で企業を選択する。その結果選択されるのは、テレビCMによく出ていて、市場で製品やサービスを出しているいわゆる大企業が中心となる。
またいわゆるステレオタイプとよばれる行動パターンにより、過去の美人投票の結果を踏襲するように、過去の人気が増長されて時間とともに偏りが強くされるという結果もある。
人生の選択は、自分の人生なので自分で判断することが正しい姿である。それをなるべく公平に物事を見て考え、正確な情報を提供することでサポートすることが自分の仕事であり、全ての大人の役割だと思う。
失敗からの学習について
物事は常にうまくいくとは限らない。当然失敗するという現実は万人もわかっていることであるが、その時の対応によりその後の人生が大きく変わる。
それは過剰の否定的反応としてあらわれ、長い間の無気力ややる気の欠如などにつながることもある。
そういう意味では「失敗」は彼らにとって最終的に成功するプロセスの一部である。どの成功者も多くの場合何度かの挫折を経験している。世の中は彼らにとってもずっと成功し続けられるとは限らない。しかし後に成功者となる人々は失敗で終わらず、そこからどんどん先にすすんでいき自ら決めたゴールにたどり着くまであきらめない。その途中では成功している時よりも、失敗していることの方が多いかもしれないが、めげることなく先へすすむことで、少しずつでも前進する。
誰でも経験する「失敗」が対応の方法によって、その後の人生に大きな差となってあらわれるのである。