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アジア(インドネシア、シンガポール)訪問記録(3/16-3/24)

アジアの出張で行ってきた記録を、備忘の目的もあり感想としてまとめました。

インドネシアの近年の変化について>
近年、インドネシアへの日本企業の進出が進んでいます。現地企業の大学生のリクルーティングも盛んで、大学の就職課には毎週多くの日系企業が良い学生を採用するために訪れています。多くは日系の大手企業が中心で、優秀な大学に足しげく通っているとのことを聞いた時には、この国への期待と関心の高まりを感じました。

また大学では就職フェアなども盛んになっており、アクセンチュアをはじめ外資系企業がブースを派手に飾り、ノベリティグッズを用意して学生を待っている光景が目につきました。

首都ジャカルタは、相変わらずの道路の渋滞がさらにひどくなった様子がありますが、MRT(モノレール)の建設が始まっており、公共交通機関などのインフラが整備されてくると、将来は少しずつでも解決することが期待されます。


<大学での講義の記録>
◆3/17(月)(13:00-15:00)
Binus University(私立大学No.1)
私立大学で首都ジャカルタの中心部にあり、幼稚園もあるということで、日本でいうと慶応大学みたいな存在です。私立で学費が高いせいもあり裕福そうな学生が多く、学内のcaféはスターバックスなみの値段ですが客数は多くにぎわっています。

13-15時で情報系約100名超の学生相手に講義を行い、題目は「Global Business and Career」でした。
最初の質疑応答でアイスブレイクをしてそれから講義が始まり、出席する大学生はほぼ英語での会話には問題がありません。自分はインドネシア語が全くできないので、講義は当然ながら英語で行われますが、質疑応答も全く問題ないところは日本の学生も見習わないといけないと思いました。
その後日本企業に紹介する選考会を2セット行い、グループワークなどを通じで選考を行いました。この中から優秀な学生をピックアップして日本企業を中心に紹介していければよいと思います。


◆3/19(水)(13:00-15:00)
University of Indonesia(インドネシアで一番の総合大学)
13-15時まで情報系約50名の学生相手に講義。題目は「Global Business and Career」
最初の質疑応答でアイスブレイクをしてそれから講義開始。
この大学はジャカルタの少し郊外にあり、広々とした美しいキャンパスに、古い情緒あるたたずまいの校舎がならんでいる。ちなみに校内にゴールドジムがあり、次回訪問時には着替えとシューズを忘れずに持参しようと思います。
講義の後、Binus大学の時と同様に、日本企業に紹介する選考会を行いました。
なお同大学では、講義の様子を記事にしていただいたようです。
(大学HPより、インドネシア語
http://bitmagz.cs.ui.ac.id/2014/03/25/seminar-reboan-global-career-development/
Google翻訳などを使うと、なんとなく講義内容について述べられていることがわかります。


◆3/21(金)(13:00-15:00)
Institut Teknologi Bandung=バンドン工科大学(インドネシアで一番の理系大学)

バンドンはジャカルタから約120kmの距離にあり、前日のお昼ぐらいに車で移動。日本だと高速道路を使えば2時間ぐらいで移動できる距離ですが、この国は世界でも最も渋滞のひどいところなので(インフラが未整備なので)、結局4時間ぐらいかけてバンドンに到着。バンドンは標高が高い避暑地でもあるため、ジャカルタより3,4度ぐらい涼しくかなり快適です。
今回の同校での講義は2回目であり、先生方とも交流があるため、事情が分かっていてリラックスできます。
13-15時まで情報系約100名の学生相手に講義で、題目は同じく「Global Business and Career」。最初の質疑応答で盛り上がりすぎて40分ぐらい経過。質問は「結婚していますか?」、「子供は何人?」、「今の生きがいは?」などかなりカジュアルなものからプライベートにいたるまでと幅広く、異常な盛り上がりとなりました。
講義の後、他の大学の時と同様に、日本企業に紹介するための選考会を行いました。

3つのトップ校に行って感じたことですが、グローバリゼーションの影響が若者たちの間にも身近な、現実的な距離になってきました。海外に行くことが夢物語でないレベルになってきたということです。
学生の意識も非常に高く、海外から来た先生にも積極的に質問し、また売り込んでくるアグレッシブなところはとてもエネルギッシュでした。
是非この中から一人でも多くの学生に対して、海外で働く機会の橋渡しがしたいと感じます。


<久々のシンガポール訪問(3/22-23)>
3/22(土)の早朝にインドネシアの地方都市のバンドン空港からAirAsiaで1時間半のChangi空港へ。バンドン空港は鉄道の駅のような規模で、機体に乗り込むまで歩いていくという凄い初体験をさせてもらいました。

着いた先のChangi空港は世界でも最も大きく設備の整ったところで、先進国の人にとっては快適極まりない空港です。
帰りにも搭乗まで時間が余った時にはシャワーもあり、スポーツジムまで利用できる至れり尽くせりの充実ぶりです。
シンガポールには過去に何度か来たこともあり土地勘もあるので、ホームに帰ってきたかんじでリラックスできます。何より英語が通じ、どこでも自力で意思疎通できるのが大変ありがたいです。
この国は前回行ったのが5,6年前ですが、インドネシアほどの変化は感じられず、変わらず安全で、清潔で、居心地の良さを感じる街です。(気温は高いが)

シンガポールでは東南アジアでのパートナーとの打ち合わせと、古い知人達とのランチなど終始リラックスした時間を過ごしました。
この国で法人を設立してから、周辺のインドネシア、マレーシア、ベトナムで事業を展開する会社が多いのは、ビジネスのインフラ面で整備されていることと、この異常な住み心地の良さがあるからだな、と改めて感じた訪問でした。


今回はインドネシア6日、シンガポール2日という比較的長い間、常夏の国々に滞在する日程でしたが、途上国と先進国の違いをまざまざと体感する旅でもありました。
平和で居心地の良いシンガポールと、現在は不便も多いけど無限の可能性があるインドネシアで、それぞれの特徴をビジネスと生活の両面で対極的に位置づけることができました。