会社や仕事を選ぶときに、
「好きなことか、得意なことかどちらを優先すればよいですか?」
という質問をよく受けます。
直球の回答は、
「それは両方大切です!」
Goodfindでロジカルシンキングをやっている先生の立場で、少しおせっかいにこたえるのであれば、「好きなこと」と「得意なこと」は別の軸で、どちらか一方を選ぶと他方が犠牲になる物ではありません、と言います。
もう少し理系オタク的な表現をするのであれば、それは2つの独立した変数をもつ時の”最適解”問題です、と説明します。一般的な言い方をすると「好きなこと」と「得意なこと」にはそれぞれ独立しており、数字の大小のグラデーションがあります。その中で自分がバランスをとって最も良い”組み合わせ”を選びましょう、ということになります。
では次に別の質問に行きましょう。
「好きでないけど得意なこと」と「好きだけど不得意なところ」はどちらがよいですか?
これはベクトルとしては反対向きになるため、両方同時には成り立ちません。
ここには「好きなこと/好きでないこと」、「得意なこと/得意でないこと」の2軸が存在しています。
つまり4通りの分類があるわけで以下のようになります。
(1)好き かつ 得意 =>全く問題ない!
(2)好き かつ 得意でない =>どうしよう???
(3)好きでない かつ 得意 =>どうしよう???
(4)好きでない かつ 得意でない =>そもそも問題外!
このうち微妙な(2)と(3)の選択となった場合にどうするか?ということですが、結論はある程度これまで多くの人を見てきた統計的な結果からフィードバックできます。
結論は「好きで、かつ、得意でない」ことを選んで、それで得意になっていくか、別のものを見つけるようになる、です。
「得意だけれど、好きでないもの」を選んだケースは途中でやめます。やはり人間、本能には正直なもので、短期なら我慢することもありますが、10年20年と好きでもないことをするということは、”統計系に”ほぼありません。
*”統計的に”という意味は、多くの場合はそうなって、例外もあるかもしれないけど少数である、ということです。
私は多くの人に対して、立場上進路などの相談を受けることが多いのですが、自分の進路は自分の好き嫌いで決めてよいと言っています。だって将来の保証もないののつまらないことをしていても、おもしろくないでしょう?
ただ注意してほしいのは、そうなると刹那的に好きなことばかりやっていていいんだな!とは解釈しないでください。仕事はある程度安定して収入を得るという目的があるはずなので、そういう意味ではちゃんと社会で貢献できる分野で得意な分野を見つけるということは、別軸として存在します。
最後に一般化してまとめると、「好き/好きでない」、「得意/得意でない」など選択にはいくつかの軸があり、論理的に考えるのであれば、そういう軸は複数あることが自然で、その中で納得できるものを探していくのがよいと思います。
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