「事業創造力は学べない!?」
以前にこんな記事を書いたことがあります。
『事業創造力』をどうやって身につけるか? (Goodfindセミナー講師ブログより)
https://goodfind.hatenablog.com/entry/2022/03/08/202534
この記事に対して、そもそも『事業創造力』ということが実感できない、という意見も何人かからいただきましたので、今回はそのお話をしたいと思います。
まず多くある誤解からお話すると
「分析」=>「事業創造」
という式を思い浮かべている人が多いように思えます。これは大きな誤解だと個人的に思うのですが、ちょっと前までビジネススクールでも、上記のトーンでまるで教室の中で分析して戦略が生まれるみたいな話をする方もたくさんいました。
ところがここ20年くらいスタートアップが多くなり、実際に事業を作る機会が増えたことで、こんなに簡単に事業なんて実現できないということがわかり始めて、いわゆる頭でっかちの「なんちゃって起業家」や「なんちゃってコンサル/アドバイザー」がどんどん淘汰されるようになりました。
同時に様々な人種が様々な分野で成功したり失敗したりする中で、どうやら事業創造とはそんなに簡単ではなく、また成功確率も学んだところであまり変わらないのではないか?みたいな話も出てきました。
連続起業家として何社も立ち上げて大きくした、と同時にたくさん失敗した経験からお話すると、新規事業を立ち上げる時に教室で学べることもあれば、学べないこともたくさんあります。
実際に世界のビジネススクールでスタートアップ戦略論を話をするときには、「私の講義ではプロダクト開発は学べない!」と最初に宣言します。(マジです)
難しい選考をパスし高い学費を払って有名ビジネススクールに来ている人に対して、これは大きく失望させますよね(汗)。
でも実際に私は今でもそのように思っています。しかしそれは何もできないことかというとそうではなく、「プロダクト開発」は難しいけど、市場規模の予測やうまくいったときの会社の規模、組織の作り方や管理方法、資金調達とIPOなど具体的なものはかなり実務的に解説することができます。
前段の話が長くなりましたが「事業創造力」は以下の3つに分解できると思います。
事業創造=分析する力+想像する力+実行する力
この2番目の「想像する力」の部分が教えにくいところで、前後の2つについては先人たちから学べるところです。
教えにくいのですが、ヒントも存在します。そのヒントというのはだいたい以下のようなものがあります。
・アイディアは「遊び心」から出てくる(ドラえもんのポケットのもの)
・未来にあったら無茶苦茶便利なもの(昭和初期の洗濯機)
・絶対に避けたい苦痛を回避する(麻酔)
・たくさんの人が必要なもの(眼鏡)
・なくてはならないもの(上下水道、スマホ)
要は学校で行う勉強とは少し異なるアプローチが必要ということで、このあたりは最近の脳科学(ニューロサイエンス)でもたくさん論文がでています。
またビジネススクール側も変化があり、分析型の戦略つくりから、プロダクトデザインなど想像力を重視する「デザインスクール」の講座も増えてきました。
どちらかというと「アート」の要素が強い思考とはなると思いますが、様々な例に触れたりしながらパターン認識によりある程度感覚はつかめるのではないかと最近は考えています。
このあたりはまた機会があったら、お話しようと思います。
24卒の学生には、8/27(土)の1Dayインターンでも少し触れようと思います。
選考なしだけど本番以上!
【一日限り】連続起業家・織田と学ぶ、新規事業創造1Dayインターン
https://goodfind.jp/2024/seminar/7886
8/27(土)1300-1700(Zoom)*先着締切