Goodfind講師ブログ

次代を創るビジネスリーダーのためのキャリアサイトGoodfind

20年後の生活(勝手な妄想)

20年後の生活を勝手に妄想してみました。


●多くの人が在宅勤務になる。
 
IT企業はもちろん頭脳労働者の多くが自宅で勤務してネットで行われる。ただし全部がリモートになるわけでなくオフィスに行くことも毎日ではないが残り、そこで人と会って話すことはゼロにはならない。他の産業では旅行、飲食、小売など現在コロナで打撃を受けている分野ではリモートでできる分野は限られるが、飲食や小売りは宅配やECなどオンラインに適応したサービスにシフト部分もある。
 
在宅勤務が多くなることによりクロスボーダーの仕事が増え、特別なスキルや経験のある人の事業機会が増える。その結果、世界規模で才能の争奪戦が始まり場所に関係なく能力のある人が良いポジションを得られるようになる。(例えばITエンジニア)また人件費の安い途上国へのアウトソーシング業務も増え、貧しい国の人に仕事がたくさん入ってくるようになるものの、その分野は限られている。
 
物理的な場所が関係なくなるのでリゾート地などに住みながら働く人たちが多くはないが出てくる。現在「ワーケーション」という言葉があるがまさにそれを体現する人が世界に散在するようになる。
 
 
●会社への所属形態が多様化する
 
業務委託やプロフェッショナル契約みたいな正社員とは異なる形態が多くなる。会社に所属せずにプロジェクトごとに働く機会が多くなるためクラウドソーシングのマーケットが拡大する。
 
個人は自分でスキルや経験を磨く努力をする必要に迫られる。その結果オンラインスクールのニーズやオンラインでのMBAなどの高等教育がさかんになる。
個人のスキルを証明するための資格も多くなり、そこだけで大きな産業となり得る。
 
 
●健康上の新しい課題が現れてくる
 
在宅ワークやPCを使った仕事が増えることで新しい健康上の問題が明らかになってくる。目の疲れ、肩こり、運動不足、うつや体調不良などを訴えることが多くなり、これが新たなビジネスチャンスにもなりうる。(例、ブルーレイ眼鏡を使う人が増える)
 
物質的には今後より充実していくが、一方で精神面の安定や癒しを求める人が多くなる。ペットビジネスや瞑想、アロマ、宗教、などが次々に現れてはなくなる世の中になる。
 
 
●教育の一定量がオンラインに移行する
 
高等教育になるとオンラインのほうが効率的な場面が多くなる。教室というキャパがなくなることで良い先生が全世界に教えることが可能となる。そうなると大学の先生が今よりも少ない人数ですむようになる。特に大学1,2年生の教養課程の大講義室で行うような講義は大学別にコースを持つ必要はなくなる。
 
高校もどんどんオンライン化し現在の東進スクールのように有名な先生に日本全国から生徒が集まるようなことがあり得る。
 
AIの先生がでてきて家庭教師などのように教えることができるようになる。生徒の理解や進捗によりAI先生は適応し、できる子供はどんどん先に進むこともできる。
ただし対人のニーズも残り人間による個別指導がオンラインで行われるようになる。
大枠で見ればマス教育のオンラインによる大規模化と、AIや人間による個別指導がうまく共存するようになる。
 
 
●自動翻訳が完成する
 
世界中で主要な言語同士ではソフトウエアが同時通訳をしてくれるようになる。ただしその精度は習熟した人間のレベルにはおよばないのでトップクラスの通訳の人は仕事がなくならない。
 
公の場で多く使われる言語は英語と中国語だけになる。言語学習も全ての人が行う必要はなくなり旅行などでも困ることがなくなる。しかしビジネスや研究の最前線では英語が使われ、それができない人は取り残される。中国語は主にビジネスの場で使われるようになる。理由は中国の経済規模が世界一になるからである。
 
 
●新しい時代にあった才能が必要になってくる
 
働き方の変化によりこれまでとは少し異なったスキルや才能も必要になってくる。例えばリモートで一緒に働くときにはより人とうまくやっていく「ヒューマンスキル」が必要になり、また仕事や相手を探すためにはSNSなどを使いこなすリテラシーや自身のブランドやネットワーク力が大切になる。
 
あふれる情報を選別し正しく扱うリテラシーも必要となる。情報を覚えるよりも検索する能力や取ってきた情報を処理する能力が重要性を持つようになる。
 
新しいものを考える「創造力(Creativity)」も重宝される。情報社会では存在している情報の扱いが上手な人は多くなるが、その反面あたらしい情報を作り出す人、新しい事業を作り出す人は希少価値となる。そのためのデザイン思考などの分野のニーズが高くなり、高等教育でそれを教える機関が多くなる。
 
 
●世界中が高齢化社会になる
 
日本のように高齢者の割合が多い社会になる。特に先進国はもう間近に確実にくる。14億人いる中国でも日本と同じような少子高齢化が訪れ、少ない人数の若い世代が数の多いシニア世代をサポートしなければならなくなる。また年金や医療費の国の負担が大きくなり体力のない国はソブリンリスクが限りなく大きくなり困窮する。
国としての制度の見直しは必須であり、個人としても減額される年金でどのように充実したシニアライフを送るかという課題が大きくなる。
 
シニアの寿命は多くの国でやがて日本並みの水準となる。健康寿命も延びるため元気なシニアは働く機会を持つことが可能となるが全体的にみるとそのような人の割合は決して高くない。
 
健康寿命は若い時の生活習慣によって決まるので、日頃から食生活や生活習慣を気にする人と、そうでない人の差が加齢に伴って目立つようになる。自戒を込めてここに書くと、20-60歳までの間にちゃんとした生活を送っていない場合には、高齢者になった時に社会のお世話になることが多くなり若者、特に自分の子供達の負担を大きくする。
 
人口が増えるシニア向けのプロダクトやサービスが拡大する。具体的にはシニア向けスマホのような特化したIT機器や補聴器、介護ロボット、認知症の医薬品、シニア向けの保険など。
 
 
 
時々こんな未来の生活を想像してみて、ビジネスチャンスを見つけるのもありかと思いました。