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社会人1年目の方にしたお話(雑談程度)

本日4/29の祝日ではありましたが、Goodfind卒業された新社会人の方にセミナーでお話したのでまとめました。



織田が1993年に就職してから28年ほどたち、同世代の人達がどのような人生でどうご活躍されたかを身近なサンプルから考察しました。
成功した人(道は様々)は社会人1年目にどのような人たちだったでしょうか?

サンプルは実サンプル(N=400くらい)ではありますが、織田一個人の周囲の人々なので偏りがあり、世の中の一般論ではないことをお含みおきください。

なおこのサンプルは富山中部高校からアクセンチュア、ネットベンチャー電通Gなどで接した人々が対象です。特にこの中の一つの集団である1990年代のコンサル会社は変人の塊でした。私もご多分に漏れずその一人ですが(笑)、この変人集団は様々な成功者がでています。


<Common Factors of Those Succeeded Persons are,,,>

1. 個性的 ( Unique )
2. 開放的 ( Open Minded )
3. 自立 ( Independent )
4. 楽観的 ( Optimistic )
5. 動機 ( Motivated )
6. 健康 ( Healthy )


おもしろいことに、この観察には日系大手で保守的である日本のメガバンクもサンプルで考慮されています。これは大手銀行の60代の先輩からうかがった話なのですが、保守的なメガバンクでも年配になって出世した人には若いときに元気すぎる人が多かったと。彼が言うには若いときに何か他と違ったことをしているちょっと変わった人が結局出世したと。


個性はいつの時代でも武器です。日本や東南アジアの教育は儒教の思想があり礼儀正しい一方で、集団のスタンダードに合わせようとしすぎるあまり個性がなくなる弱点も持っています。
しかし本来これらは対立することではなく、集団としての規律を守りつつも、自分のアイデンティティは忘れずに守ることも大切だと思います。

 

さて社会人1年目ですが、ここは「基礎固め」が大切だと思います。


<基礎固めとは?>


ビジネスのイロハを覚える
約束を守る
コミュニケーションをしっかりする
失敗はする!対処が大切
言い訳をしない
「気が利く」はどこでも使える武器!
遠慮はしない
目立つこと、違うことを恐れない(日系大手でも)
社長になったつもりで仕事する


最初は少し習慣になるまでエネルギーを要するかもしれませんが、慣れると毎日の当たり前になります。


ここでいくつか質問にもあったテーマをピックアップすると、自立することと人に頼ることのバランスが難しいという意見がありました。
確かにその通りで自分でどこまでやり、どこから人に頼るのかは難しい所ですが、1年目で本日ここの来ている人の性質を考慮するなら、人に聞いたほうがよいです。
というのも自分でやっても知識や経験が足りない時はアウトプットは出ません。人に教えてもらわないとできないという状況が多いと思います。それを自分でやろうとして試行錯誤するよりは、分からないポイントを的確に周囲の人に聞いて教えてもらって先にすすめたほうが良いです。人にものを聞きすぎると迷惑ではないか?と思っている人はだいたい迷惑でないことが多いです(笑)。



それと最後にあげた「社長になったつもりで仕事する」という観点は新卒だろうが管理職だろうが全員がその志があれば周囲で起こるすべてのことが勉強になります。
いろいろな部署の人と仲よくなり、隣ではどんなことをやっているのか?ということは一緒に仕事をするときには大切な情報になります。そういう観点で見るなら研修でいろいろな部署を回る会社はその全貌を知る数少ない(多分唯一?)の機会なので、好奇心をもって研修を受ければ多くの情報を吸収できると思います。


後々に成功する人というのは、例えばこのような視座の高いモチベーションを持っている人です。同じ時間に同じことをやっていても吸収する量は全く異なるようになります。

 

<より具体的には>


仕事の早さ>仕事の完成度
相手の期待値を少しだけ上回る
手を挙げて仕事する!
数をこなす
礼儀や常識で減点されないように
メールのレスは世界一早く
「自分」のポジションを見つける
ニッチでも1番になる
万人に等しく接する

 

より具体的にピックアップしたのが上の項目です。ここで特に強調したいのは「『自分』のポジションを見つける」です。
人にはそれぞれ個性がありタイプがあります。野球で例えるとMLBの大谷選手みたいにピッチャーもやってホームランも打ってみたいなのは、本当に理想ですが全員がそうはなっていないです。そのような中で自分の特徴を把握し、どのポジションでやっていくかを決めることは大切です。
野球の世界は試合に出れる選手数が非常に少なく競争も激しい中、みんなが大谷選手みたいになろうとするのは現実的に難しいです。そのような中ワンポイントの左投げのリリーフ投手などが10年以上在籍するという例が多々あります。
「私はこの分野でやっていく!」、「ここではニッチだけど1番で誰にも負けない」。そういう特徴を見つけ武器にするために一生懸命やる人は強いのです。


 

<個人的なアドバイス


細部に神は宿る
凡事徹底、継続は力なり
「個性」という武器を忘れない
言い訳しない



情報も若干多めになったので、織田から最後に4つだけに絞りました。時にイノベーションとか大変革も必要ですが、決まった目標をこつこつやることは実は簡単で最も難しいことの一つです。小さなことの積み重ねは容易に逆転されない最もシンプルで強力な戦略です。

大きなことを成し遂げるには膨大な努力や時間がかかります。例えば英語の習得には2000時間程度必要とされますが、それは少しずつ毎日のように続ける以外の方法はありません。仕事もそういう要素があります。
(ついでに言うと若いうちに英語の勉強をしましょう!)

 

今回質疑応答でも分かったのですが、「失敗」をおそれて質問する方が多いように思えました。しかし失敗は必ずしますし、それはしょうがないことです。
私は自分の意思決定は3-4割にエラーがあると想定しています。10割にすることは原理上無理だし、あまり精度を上げようとしすぎても時間がかかりすぎます。なので3-4割の失敗を計算に入れて、それが起こった時に速く気づいて修正をする準備をしています。

 

最後に野球選手として監督として解説者としてご活躍された野村克也さんの著書から一言ご紹介しようと思います。



「失敗」と書いて「成長」と読む(野村克也


母子家庭のテスト生から三冠王、そして引退してからも名監督、名解説者とのなった「ノムさん」は著書も多く多くのメッセージを若者に残してくれています。
よかったらGWの間にも読んでみてください。


楽天ブックス
https://books.rakuten.co.jp/rb/16301162/

amazon
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8A%E9%81%94%E3%81%AE%E6%8A%80%E6%B3%95-%E9%87%8E%E6%9D%91-%E5%85%8B%E4%B9%9F/dp/4534057881/ref=asc_df_4534057881/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=342357386046&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=6454335455099969618&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009461&hvtargid=pla-912213565650&psc=1&th=1&psc=1

 

PS
本題とは関係ありませんが、最初のお給料をもらったと思いますがお世話になった人に何かプレゼントを送ってもらってはいかがでしょうか?
男性ならお酒でもよいし、女性ならランチにお誘いするでもよいと思います。5月には花の日、6月には父の日があるので恥ずかしい時にはそういう機会をいかしてもよいかもしれません。
ぜひ忘れないようにカレンダーに入れておくと良いかなと思います。(Goodfindの卒業生はこういうことを忘れずに実践する人になってほしいです。)