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”バグプログラム”~コンピューター?人間?~

今回のテーマは『バグプログラム』についてです。

 

『バグのあるデータをもとに、バグのあるプログラムを走らせると誤った結果を導く!』

 

日頃PCやスマホで作業していると、こういうことってありますよね。

実は今回の話は私たち人間のことです。
以下のように読み替えるとどうでしょうか?

 

「バグのあるデータ」=誤った情報
「バグのあるプログラム」=誤った推論
「誤った結果」=誤った意思決定

 

つまり言い換えると、

「誤った情報をもとに、誤った推論をすると、誤った意思決定をする」

ということになります。

 

日頃我々は多くの情報に出会っていますが、フェイク情報や誤った解釈によるニュース、ウケを狙っただけの記事など、もうわけが分かんなくなっていますね。
情報の発行体にはバイアスが入ります。その人の知識や経験はもちろん、好みや利害など意図的に入ることも多々あります。マスメディアもご多分に漏れずにそれにあてはまり、多くはオーナーである株主にとって有利な情報のみを発信します。(大手メディアの株主見ると怖くなります!)


またそもそもですが「正しい情報」とは何でしょうか?「正しい」という形容詞には「基準」が存在します。その基準をもと「正しい/正しくない」と判断していますが、同じ事象についても「基準」がことなると「正しい/正しくない」は変わります。
これを客観的なものとして考え、物事には客観的に「正しい」ものがある、と解釈することは人間のバグです。さらに誰かが正しいものを知っていると思うこともバグです。

これが人間の持つ「バグのあるプログラム」です。

人間には推論時にバグがはいることは、この例だけでなく実は頻繁にあります。
例えば

 

「大人ならばこれは分かる。しかし彼は子供だから分からない。」

 

この推論は”論理的には”正しくないです。”命題論理”(数学用語)という観点で解釈すると、大人ならば例外なく分かるが、子供については分かるかもしれないし分からないかもしれない、となります。

もう一つ例をあげましょう。

 

「就職先は、”好き/嫌い”と”得意/不得意”のどちらで選べばよいですか?」

 

この聞き方は「AかBか、どちらか?」という聞き方をしています。しかし2つの選択肢があった時に答えは一つであると考えます。(このことを”排中律”と呼びます)

しかし内容的には「就職先は、”好き/嫌い”も”得意/不得意”も両方大切である」と考えることが自然ではないでしょうか。

このように論理的に考えているつもりが、どんどん誤った結論に至っているということは実は頻繁に存在します。

以上に対処するためにはすべきことは以下です。

 

(1)インプットとする情報を精査する
(2)論理について学習する

それぞれ参考になりそうな記事をブログに書いています。お時間のある時にでもご覧いただき参考になれば幸いです。


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