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バンガロール中心部で日本人がサバイバルするヒント(メモ)

はじめに

本文を始めるにあたり、前提となるバンガロールでの経験について説明します。
2018年8月に初めてこの国に来て以来、現在の訪印で5回目。インドはバンガロール以外に、ハイデラバードとカルカッタコルカタ)にも一度ずつ行ったことがあります。

今回は4/14-5/25までに長期滞在の途中に、メモ程度にこの文章をまとめました。
これからバンガロールの中心部(MGロード駅周辺)で生活する人の参考になれば幸いです。

*6/16/2022(変更)記事が分かりやすくなるよう写真を入れました

Bangalore International Airport


 
<<目次>>
バンガロールの一般的な状況
◆携帯SIM
◆決済と両替
◆生活での移動
◆必要な薬など
◆病院
◆和食など
◆ホテル
 
 
 
 
 
バンガロールの一般的な状況
インドの他の都市から見るときれいな部類のIT都市。気候はインドで最も快適な場所の一つで、夏も冬もマイルド。(デリーは45度とかなる)大気汚染もデリーやムンバイなどに比べると格段に良い。(でも日本よりはイマイチ)
 
道路はぼこぼこで、犬の糞やらなんでも落ちているので歩くときは注意。また電線が上から垂れ下がってるところや、道に穴が開いているところなどもある。
市内は交通渋滞はひどい。一日中クラクションがなっているが、あれば挨拶くらいに思うとよいかも。
年間の気候はモンスーン気候で4、5月あたりが一番気温が高く、そこから雨がたくさんふり徐々に気温も下がっていく。4月下旬は36,7度になったこともあったが、雨がたくさん降り5月以降は高くても30度程度。
 
言葉はヒンディー語が多く使われているが多くの人は英語も話せる。★ただしインド英語は大変癖があり聞き取ることは困難である。そういう時は無理せず「Please speak very slowly」とお願いする。ちなみに英語がネイティブのアメリカ人でも聞き取りに苦労するくらいだから自信を失うことではない。
私は現時点でも一日10回くらい「Sorry?」を使っている(涙)。
uberやオートのドライバーは結構英語ができない人が多い。そういう状況なので、配車アプリ(uber/olacabs)を使えば会話も最小限で済むし、金銭の受け渡しがないので外国人には特に楽である。
 
 
◆携帯SIM
キャリアはいくつかあるが大手はAirtelとvodafone。外国人はvodafoneのほうが買う時便利と言われているが本当のところは未確認。
MGロードだとVodafoneショップがありここでSIMが買える。★ただし(紙の)証明写真が必要!(日本から持参するとよい)いくつかネット検索の情報で真偽は確認していないが、空港でもSIMは買えるが高いらしい。
MGロードの店員の一人は英語が極めて分かりにくいが(大汗)、そこそこ親切だった。
注意点はSIMを買ったらすぐ開通するわけでなく3,4時間たってから本人確認の手続きのためのアクティベートしてはじめて開通。
インドのSIMの情報やアクティベートの方法については例えば以下にあります。
 
私がvodafoneで購入した外国人向けプランは、一か月40GBで三か月有効のトータルINR2000くらい。ここは現金で支払う必要がありました。(証明写真は常に持参している)

市内にはスタバなどに公衆wifiはあるが、インドでの電話番号を使ったOTP(OneTimePassword)を必要とするためインド国内の番号がないと使えない。
wifiやネット接続は日本ほど速くはないのでyoutubeなど動画を見ると時々カクカクする。
また停電が結構頻繁にあるので注意。
 
MGロード周辺のスタバで最もネット回線が速く安定しているのはGarudaMallのスタバで、100Mbpsくらいでることもある。ちなみに多くのスタバには電源がたくさんあるため、これを使って仕事をしているIT関係の人が多い。(MacBookを使ってるので明らか)
 
 
◆決済と両替
インドではPayTMとGooglePayが普及していて、飲食店ではほぼこの2つは使える。(PayTMは特に)キャッシュレスもそれなりにすすんでいるが現金も使う。意外と電子決済がすすんでいるので、現金で支払う場合は細かいお札を用意しないと相手におつりがないので注意。(2000ルピー札とかまず拒否される)
クレジットカードは大きな店ならまず使えるが、ローカルショッピングモールのローカルフードだと半分くらいしか使えない。
 
インドルピー(INR)は5/25/2022時点で、
 
1INR=1.64JPY
 
空港で着いてすぐに両替はできるが、ここが一番レートが悪い。かといってインドの通貨は海外には持ち出せないルールになっているので、初めて来た人はここで両替することになる。ここでは最低限の両替をして、街中で両替するとレートはもっとよくなる。
ホテルも両替してくれるところは多いが、しっかり手数料10%取っていくので空港と同じくらい。
MGロードには両替所がたくさんあるのでレートを確認して、良さそうなところで交換すればよい。両替所はシンガポールなどと比べるとかなり怪しく見えるが、インドでは普通である。
MGロード駅近くのChurchStreetの東側に両替所がたくさんあるので、そこでレートを確認してかえるとよい。
基本的に競合が近隣に集めっているいるところは経済原理によりレートは悪くならない(はず)。
 
 
◆生活での移動
 
配車アプリ(uberまたはolacabs)がよく使われていて、どちらも機能は同じ。olacabsの方が若干登録台数が多いかも。自分は使い慣れているというだけの理由でuberを使っている。(時々車が捕まらない)
空港から街中にくるにはuber/okacabsもしくは空港で手配するタクシーがある。uber/olacabsだと時間帯によるがINR1000-1500くらいで、所要時間はこれも時間帯によるが渋滞時は1時間以上で深夜などだと40分で着く。
uberだと車の種類を(premier/GO/オート)の3つから選ぶことができ、最近はpremierがGoより2-3割高く以前と差がついた印象がある。premierとGoの違いは車体の古さとドライバーの評価による。
以前と比べるとpremierの車の数が少ないのか料金は高く配車の時に捕まらないので今はGoの方を多く使っている。
 
配車アプリを使わない車の移動は、街中で拾うオート(三輪自動車)がある。メーターがあるが使っていない人も多く、乗る前に行き先ごとに交渉するため、急いでいる時だけ使っている。
かなり運転が荒いので振り落とされないように荷物とスマホを握りしめる必要がある。自分の場合両足でしっかり体をささえて左右に振り落とされないようにしている。

インドのリキシャ(auto-rickshaw、オート)


 
公共交通機関にはMetro(日本でいう地下鉄)がある。南北線東西線の二本だけであるがその周囲に行くには安くて便利で快適。距離によって値段は変わるが20-30分乗ってINR30くらい。乗る前に人間がいる窓口で行き先を行ってトークンを買う。またはsuicaみたいなカードもあるが自分はまだ使ったことはない。
列車の間隔は5-15分くらい。なお改札に入る前に荷物検査とボディチェックがあるがひっかることはまずない。
バスもあるがちょっとローカルすぎて、自分は使えないので情報なし。

バンガロール地下鉄路線図


バンガロール地下鉄 待っている時は列で並んでいます



◆必要な薬など
ビオフェルミン正露丸、虫よけスプレー、ポカリスエット粉末は日本から持ってきた方が良い。下痢止めはインドでは処方箋がなくても薬が買える手ごろさはあるが、自己責任になるので抗生剤など持っているのであれば持参したほうが良い。
現地でお世話になるのは、多くの場合下痢の薬。下痢は止めると体内の不要なものが体外に出なくなるので使わないほうが良いとの情報が多い。その場合脱水症状になるので、ここでポカリの粉末をきれいな水に溶かして飲む。
インドでは薬局にORSという同様のものがあるが、ネット情報では不味いらしい。(実際にはそんなこと言ってられないが)
個人的にはビオフェルミンは整腸作用があるので、これをお守りにしていて怪しそうな時には飲んでいる。
元駐在員の方のおすすめの下痢の薬はNorflox-TZというもので10錠INR68で街中で買いました。(安っ!)
 

駐在員の方に教えてもらったインドの薬
 
◆病院
Sakura world hospitalという大きな病院があり日本人デスクもある。
(72-5910-9670)*日本語が通じる番号
ここで出国前のPCR検査と日本用の署名書がもらえる。(1万円くらい)

*5/27 情報updateのため加筆
ここのPCR検査は出張でホテルまで来てもらえる。Iris HotelだとINR750なので病院に行くINR600と比較してもかなり安い。(移動の往復でINR1500くらいかかる)
★ただし決済ができない!PayTM/国際送金/現地で支払い、の選択肢だとなかなか厳しいので結局インド人の友人に現金を渡してPayTMで支払ってもらった。
そう考えると往復しても病院に行った方が楽かもしれない。

*6/1 情報updateのための加筆
帰国時に「MySOS」というアプリをインストールしないといけないようです。ここでパスポートや証明書の情報などを事前登録しておくと「ファストトラック」という帰国時の審査が短くなるようです。
(詳細はこちらから)

水際対策|厚生労働省

 
◆和食など *MGロード周辺のみの自分で行ったところだけ(網羅性なし)
-Matsuri(Chancery Hotelの中にある):ランチはINR525(税込)からでコスパ良い。これがあるChanceryホテルはトヨタ系の日本人滞在客が多く、日本人デスクもある。

ランチの肉野菜いため定食(INR525)@Matsuri


-Azuki Japan Travel Bistro and Sake:MGロードから少し南側にある最近にぎわっている和食。場所は怪しげなところにあるが高級感がありインド人のお金持ちそうな客が多い。

青椒肉絲bento@Azuki(INR750)


-Harima(播磨):割と有名な和食屋だが前の日本人の料理長さんはやめてインド人がやっているらしい (未確認)。ランチはINR664でおかずが2種類いろいろなものから選べる。すき焼き、チキン南蛮、唐揚げ、焼き肉、生姜焼きなどメニューも豊富で味も悪くないが、味噌汁だけは日本のものではない。

焼肉と餃子のLunch@Harima(INR664)


 
和食ではないがバンガロールはインドで唯一(?)牛を食べるエリアらしい(要確認)。ここではバンガロール牛がとれてそれがステーキになるが、一般にはヒンズー教徒は牛は神様なので食べない。
 
<ステーキが食べれるMGロード周辺のお店>
The only place
Portland Steak and Cafe

Beefsteak@The Only Place


 
 
◆ホテル
実際に泊まったところだけの評価と感想です。(カッコ内は一泊の値段の目安 *2022年5月初旬)
ちなみに経験的に安い予約サイトはagodaで普段はここを使っています。hotels.comも使い慣れているけどagodaのほうが安いことが多い。
 
-St Mark's hotel(1万円)
三菱系の人が結構使うらしく品質と値段のバランスが良い。立地も悪くないが飲食店とスーパーが周囲に少ないのでそこがだけ非常に不便。小さいがジムもあり部屋の中に金庫と冷蔵庫もあり、サービスもフレンドリーで悪くないと思う。
徒歩5分のところに和食の「播磨」があり、よくランチを食べに行っていたが、それ以外の選択肢がない。
有線LANがあり、かつネット接続が非常に安定しているため、大量の参加者がいるwebinarの時はここを使っている。
 
-Iris hotel(7000円) 
agodaだとHotels.comより2000円くらい安くなる。立地がよくGarudaモールやMGロードの店舗へのアクセスは最高なので、ここをメインで使っている。近くにスーパーもあり買い物も便利。
プールはあるが衛生状態は?ジムはランニングマシンがおいてあるだけで不十分。
有線LANもあるがネット接続はSt Mark's Hotelほどは速くないし安定しない。一般的なオンラインmtgならば全く問題ない。
 
-Magrath grand hotel(1万円) 
agodaは扱っているがHotels.comでは出てこない。地元の高級ホテルという感じ。前回訪問で使ったが、中はちょっと暗めだがサービスは悪くない。ネットの情報によるとネットの回線は遅いらしいので、今回は対象外とした。
 
-Hyatt Centric Mg Road Bangalore(1.5万円) 
外資系の高級な割にはコストも抑えれてお手頃で場所も良い。有線LANもありネット接続も安定している。ちょっと部屋が狭いところがいくつかあるらしい。(だから安いのか?)
Trinityにあることはアクセスがいろいろ便利でよい。
 
-Renaissance Bengaluru Race Course Hotel(1.5万円) 
高級ホテルだが割安なのは、競馬場のとなりにあり貧民街のど真ん中で交通アクセスが非常に悪いため。実際に夜に歩いて外に出ることは不可能。
中に入れば高級ホテルで何も問題ない。ジムも24時間でしっかり施設もあり筋トレマニアでも全く問題ないレベル。朝食のバイキングも非常に幅広いメニューがあり満足。
このホテルは場所だけが問題で、毎回車で出入りするなら問題ない。(織田は近所を歩いて食事に行きたいのでNG)
 
 
-Monarch hotel(4000円)
以前数日滞在の時、場所だけで選んだホテル。インドの3星はこういうレベルかというホテルで、中は薄暗いしトイレなどもあまりきれいとは言えない。
場所が便利で帰って寝るだけならコスパは良い。立地が良く一階にスーパーがあるのも良いが、室内に冷蔵庫がないため買いだめはできない。あと金庫がないのも室内に貴重品を置けないので不安。
インド風の朝食付きでMGロードへのアクセスだけ考えるなら良いかも。
意外にもネット接続は安定していて悪くなかったが、部屋が暗すぎて目が疲れるので、ここでは仕事はできないなど長期滞在には不向き。
 
-Nahar Heritage hotel(5000円)
agodaで予約したホテルがなぜが予約が入っていなかったため急遽近所で予約した3星ローカルホテル。
Monarchホテルと似た感じで建物が古く、あまりきれいとは言えない。
ここには冷蔵庫があるの点でMonarch Hotelよりも良いが、場所がSt Mark's Hotelの近くで、同様に飲食店とスーパーが近くにないことが困ったところ。
金庫はないのは不便。またネット接続は普通であるが、やはり室内が暗めで仕事できる環境ではない。
あとここは隣にあるclub?が夜中まで大騒音を出すので、もう使わない。
 
-Chancery Hotel(1万円)
トヨタ系など日本人が多く泊まるホテルだが、建物は古い。館内にMatsuriという和食レストランがあり朝食で和食を食べたいときには良い。ここのランチはいろいろなセットがありINR525はコスパ良い。おにぎりなどのテイクアウトもできるそうなので、インド料理に飽きたときはランチをここで食べて、おにぎりをテイクアウトすると良いかもと思った。
日本人デスクもあり、日本人スタッフが常駐?している。館内も日本人が多くエレベーターで会うと「こんにちは!」みたいな会話が普通にある。
部屋はミドルクラスで高級ではなく普通で、室内に金庫あり、有線LANもあるが非常に遅い。冷蔵庫も付いている。
大浴場があるらしいが現在は男性のみ。ジムは地下にあるが古くて誰も使っていないようなもので自分には不十分。
MGロードへのアクセスは良いがスーパーはあまり近くにない。
日本人の安心感がある人には良いホテルだと思います。
 
<付録>
織田がインドのホテルに求める必須要件
1)ネット接続が安定していて講義などの配信ができるか *できれば安定する有線LANがほしい
2)周囲の騒音が少ないか *ネットで配信するため雑音はNG
3)近所にスーパーや飲食店があり食生活が安定するか *MGロード周辺なら問題ない
4)冷蔵庫があるか *果物、ヨーグルト、牛乳などスーパーの買い物を入れておきたい
5)金庫があるか *PCや現金などをしまっておきたい(掃除の時など盗難あるかも)
6)部屋が仕事できるくらい明るいか *ホテルが職場になるので
 
あれば良いかなという条件
7)充実した朝食 *これはない場合でもスーパーと冷蔵庫があれば問題ない
8)しっかり器具がそろったジム *近くのジムに通うので大した問題ではない
 
 
以上つらつらと書きましたが、ご参考になれば幸いです。
*2022/5/25の情報で、ほぼすべて個人の主観です。(データは日時を記載)
*いくつか後になって分かった情報は、日時を明記して加筆しています。