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キャリアの最初に学んでおくべきこと

ビジネスを行っていくうえで基本的なマナーや常識がありますが、意外と知らないまま数年過ぎていくということもあるのではないかと思います。

特に最近はリモートワークが多くなり、そもそも人との接触時間も短いうえに、他部署の人と会わないとか、ネガティブなフィードバックがもらいにくいなどの状況があり、悪意はないですが先方からイマイチと思われることを知らずのうちに行っていることもあるのではないかと想像します。

 

このようなことを列挙していくと、おじさんの小言のようにもみえるので(笑)、読み飛ばしてもらって結構ですが、社会で早く活躍したいというのであれば、こういう考え方をしている年配の方もいるということを覚えておいても損はないでしょう。



まずキャリア全体を見たときにスタートの数年は以下のことをしっかり習得する必要があると思います。

 

(1)ハードワークへの耐性をつける

(2)社会人としての常識を身に着ける

(3)仕事の基礎をおぼえる

(4)自分の立ち位置(専門性)を確立する

(5)社内外でのネットワークをつくる

 

順番に具体的に見てみましょう。

 

(1)ハードワークへの耐性をつける

一番最初にこれを持ってきたのには理由があり、それは多くの人が最初の1年目から数年目に何らかの壁にぶち当たることが多いからです。

これは経験した人からすると当たり前のことなのですが、学生と異なり社会に出るとテストがある勉強のように準備が整っている状況があまりありません。

 

そのうえこれまでの同級生とすごす環境から、親子ほど年齢が異なる上司がいたり、経験の差も数年間ではなく数十年の差がある人たちと一緒に仕事するのはなかなかハードです。

 

研修は終わったものの職場に配属された後も全然知らないことのほうが多く、なんとなく劣等感や慣れない社会人生活で調子がつかめないことがあるかもしれませんが、通過点として考えれば気が楽になります。

 

対策は良い先輩を見つけて一緒にランチに行ったり、接触時間を多くすることが一つの解決方法です。現在はリモートワークだとなかなかランチやお茶の機会とかすくないかもしれませんが、自分から積極的に誘ってみることは悪くないと思います。

そのうちに仕事というものはあまり準備も何もないところでも、しっかり考えてやるものだ!というふうになればもう大丈夫です。要は場数をこなすと慣れていくんです。



(2)社会人としての常識を身に着ける



◆挨拶をする!

 

本当に基本的なことですが、ここで大きな差が付きます。特に営業など外で社外の人に会う時には挽回できないくらい差がつくところでもあります。(たぶんこの”差”が分かるようになると成績が良くなる)

 

若いうちにはとにかく、相手にいかに自分を覚えてもらえるかを考えます。そのためのネタは何でもよいが、例えばよく使うものとして同郷の場合に「私は**出身です」を使うとこれはかなり効くので覚えておくと良いでしょう(事前準備が必要)。

 

ネタだけでなく表情や姿勢なども大切です。対人印象は無意識でありますが相手の記憶に残るためには極めて重要で、特に第一印象は残るのでしっかり準備して臨みます。

 

終わって離席するときも挨拶のチャンスがあります。

 

「ありがとうございました。本日は**について大変勉強になりました。」

 

この一言でその人の印象はまるで変わるので、これも覚えておきたいです。



あと対面ではないケースでは、オンラインではなるべくカメラをオンにして印象を持ってもらいましょう。終了時には最後だけでも、音声またはチャットでもお礼を言うと好印象です。



◆遅刻しない!

できれば2,3分前に相手より先に場所に来て待っています。電車の遅れなどを想定し10分前くらいに到着し、そこで数分待ってから2分前に訪問するのがベストです。

特にお願いごとや謝罪で訪問するときには、遅刻は厳禁です!



(3)仕事の基礎をおぼえる

 

◆メールは早く簡潔に、確実に!

 

細かいことではありますがメールのヘッダ情報を整えます。ヘッダ情報とはメールが到着した時に相手が見る自分のメアドと名前のことです。

 

Gmail「設定」>「アカウントとインポート」>名前の「情報の編集」から変更できます。

”織田一彰(スローガン)”みたいに漢字名で所属先を入れると一目で相手が分かります。この注意点は、外国の方にメールを出すときには英語に変更しましょう。

 

メールはなるべくシンプルに書いて、読みやすいように適度に改行とスペースを入れましょう。長い文章をだらだらと書くよりも、箇条書きで列挙方式のほうが見やすいこともあるので使ってみましょう。(特にto-doなど)

 

◆報告は結論からシンプルに!

特に悪い情報を伝えるときは結論ファーストです。言い訳とか今後の対処とかは後でいいんです。

良い情報も報告して共有しましょう。情報の共有に対しての意識は大変重要で、どうせ知っているでしょう、ではなく知ってたとしても確認する、くらいの気持ちで大丈夫です。

 

◆会議メモは率先して取る!

若手のうちはなかなか仕事内容が分からず貢献できることも少ないでしょう。でもそういう時に率先して”できること”を手を挙げて行うことは、その態度だけでも評価に値します。

具体的にできることの一つが会議の議事録などのメモを取ることで、これは意外に難しいです。最初はメモ程度でも単語をしっかり記録し終わった後に少し文章にして共有するとチーム全体に喜ばれます。この時に注意すべきことはメモは完全でなくとも早く共有することです。足りないことがあれば他のメンバーに補足してもらうくらいで、スピードを重視しましょう。





(4)自分の立ち位置(専門性)を確立する

 

最初は目の前の仕事を覚えるのに手いっぱいかもしれませんが、少し落ち着いてきたら自分が将来武器とする専門分野について考えてみてください。

 

その背景にあるのは終身雇用がなくなった後の転職の話です。本人が望む望まないにかかわらず業界や企業には新陳代謝があり、古いものはつぶれ新しいものがでてきます。

人生100年時代で80歳くらいまで普通に働く時代になれば、ビジネスの現場にいるのも50年余りになり、そうなると1社だけでキャリアが完結するということは確率的にはかなり低いと言わざるを得ません。




(5)社内外と交流する

最初の数年は社内の仕事で手一杯かもしれませんが、少し慣れてきたら社外との交流も少しずつ始めてもよいと思います。

社内だけで慣れてくると刺激がなくなったり、今いる自分の位置が分からなくなったりするので、週末にでも他社や他業界の友人に会ってみるとかオフラインのイベントに参加するなど積極的に外の様子も取り入れるとよいです。

最近はオンラインで面白いwebinarなどもたくさんあるので、peatixなどで関心のあるテーマのイベントや勉強会をチェックするのも悪くないと思います。